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| お茶を飲んで故人を偲ぶという趣旨で、お返しの書状とともにお茶が香典返しに用いられるようになったのはそう古いことではないようですが、お茶と仏事の関係はお茶の伝来以来といっても過言ではないでしょう。 |
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お茶は昔から薬だった |
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| 現在健康飲料としてその効果が各方面から注目されているお茶ですが、そもそもお茶の発祥地たる中国では、お茶の歴史は薬として始まっているのです。陸羽が記した『茶経』という書物には「茶の飲たる神農氏に発する」という一文があります。漢方医学の祖で中国古代の伝説的神である神農が野山を駆けめぐり、薬効となる草木を探しているうちにお茶を発見して飲んだのが、お茶の歴史のはじまりだということです。また、戦国時代に書かれた『神農本草』という書物には、薬用としてお茶の記述が出てきます。つまり中国ではお茶は当時、薬でした。特に解毒用の薬として飲まれていたのです。嗜好品としてのお茶の歴史は、宋の時代以降のことでした。 |
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栄西とお茶 |
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| 12世紀、宋より茶の種子と抹茶法を持ち帰った臨済宗開祖の栄西は自著『喫茶養生記』の中で「肉体の浄化が心の煩悩消滅・仏心加護を得る」として、お茶の内徳を説いています。当時の僧侶がお茶を必要としたのは、おもに修行の際に睡気を防いで精神を集中させるためだったと推測されています。 |
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寺とお茶 |
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| 太平記に「奠茶(てんちゃ)は建仁寺の無徳和尚」という記述があります。奠茶とは、寺において仏前・霊前に茶を供えることです。また、篤信者(深い信仰をしている僧)に与えられる称号に「奠茶師」という記述があるなど、この当時からお茶が心身両方を清め、忌を払うという意味を持たされていたのです。 |
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